< 第57条 司法書士から登記見積書を取得する|不動産決済前の手続
記事のポイント
- 融資担当者は決済日にも立ち会う
- 司法書士による本人確認は決済時に必ず行う。
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決済は司法書士立会いのもとで行われる
決済日には、売主、買主、仲介業者、司法書士が立ち会います。銀行で決済を行う場合は、融資担当者も立ち会い、決済日に融資実行の手続きを行います。ネット銀行の場合は、司法書士が電話などで融資担当者に連絡し、融資の実行をしてもらいます。決済前に、登記事項証明書を取得し、再度確認する必要があります。決済前に差押え等の登記がされていると、そのままでは融資を実行することができません。特に、売主の債務超過による売却(ローン残高が売却代金より多い)の場合は、注意が必要です。
差押登記
ローンの滞納などにより、金融機関がローンの滞納分を回収するために、債務者の許可なく担保不動産を売却できないようにするための登記。
債務超過
ローン残債の額が不動産の売却代金を上回っている状態のこと。
本人確認が最も重要
決済時に最も重要なことは、借主の本人確認です。決済当日は、必ず「身分証明書」と「印鑑証明書」を持参し、司法書士に本人であることを確認してから手続きを開始しましょう。
なお、ご本人が決済時に立ち会えない場合は、代理人が立ち会うことになります。その場合は、必ず「印鑑登録証明書付きの実印による委任状」を作成してもらいましょう。決済前に、ご本人様からヒアリングを行い、ご意向等を確認する必要があります。
決済当日の流れ
STEP1
司法書士による売主・買主の本人確認
STEP2
司法書士立会いのもと、売主様・買主様が登記申請に必要な書類に署名・捺印します。
STEP3
融資実行手続き(融資金額を買主様の銀行口座に一時的に振り込みます。)
STEP3.5
(インターネット銀行、ノンバンク等の場合)
買主は決済場所から買主の融資金額の振込先銀行に移動し、売主の口座への振込金額と必要な手数料等の金額を振込票・出金票に記入し、銀行窓口で手続きを行います。
STEP4
残金のお支払い – 決済等のお支払い手続き
(売主様の口座への振込金額、手数料等の必要額を振込票・出金票に記入し、銀行窓口で手続き)
STEP5
出品者口座の残金入金確認(出品者口座の残金入金確認が取れるまで待ちます。)
STEP6
売主様から買主様に鍵と領収書をお渡しし、決済完了。
STEP7
売主様、買主様が引渡確認書に記入(日時も記入)
STEP8
売主様の抵当権を抹消する場合は、売主様の銀行で抵当権抹消書類を受け取り、司法書士が登記申請を行う。
まとめ
- 決済日に、ローンの実行手続きを行います。
- 売主と買主には、身分証明書と印鑑証明書を持参していただきます。
- 代理人がいる場合は、印鑑証明書と実印を押した委任状を用意する。