< 第86回 不動産物件を安く仕入れて高く売る|不動産投資の売り方
記事のポイント
- ニーズのない物件は安く仕入れることができる。
- 売主の事情によっては、相場より安く購入できる可能性もある。
スポンサードリンク
まずは、不動産物件の購入意思を示す。
買取再販業者は、市場に売れ残った物件をやみくもに買い取るわけではありません。安く仕入れて高く売れる物件を見極めているのです。建物がボロボロだったり、敷地が広すぎたりする物件は、二度目がないので安く買い取ることができる。
その他、隣地に越境している物件、隣地に水道管が通っている物件、接道2m未満の物件など、「理由があって再建築できない」物件は、価格が下がります。しかし、隣地と交渉することができれば、物件を建て替え、高く売ることができるかもしれません。
安く購入できる物件とは
- 敷地が広い土地(一般消費者は一括で購入できない)
- 残置物が多い、ボロボロになっている物件(このままでは買い手がつかない)
- 隣地と揉めている物件
- 権利関係の調整が必要な物件など
- 容積率超過・敷地超過物件
- 土地値物件
土地値
建物が建っていても、土地の価格だけで手に入る物件のこと。建物が古い場合、古家付き土地として販売されることが多い。取り壊し費用などが考慮される。
売主の事情により、物件の購入価格が減額される。
売主様が以下のような状況に置かれている場合、相場より安い価格で購入することができます。
売却を急いでいる。
売主に売却時期が決まっている。例えば、相続税の納付期限までに現金化したいケースや、二重ローンを回避するために売却したいケースなどが考えられます。
契約後の煩わしさを解消したい。
住宅ローンの不承認や引渡し後のトラブルなど、買主とのやりとりの煩わしさを感じている売主の方。主に相続で不動産を所有されている方や、空き家をお持ちの方に多いケースです。
売却せざるを得ない理由があるのです。
採算の取れない不動産を組み替えたり、資産流動化したり、金融機関に差し押さえられ、競売にかけられるケースもあります。
買取再販エージェントの情報収集方法
買取再販業者は、様々なルートから情報を集めています。例えば、地元の不動産業者は地主の物件を管理していることが多いので、相続などが発生すると、まずこの業者に相談に行きます。そのため、相続した物件の情報を多く保有しているのです。また、住宅地図を片手に街を歩きながら空き地や空き家の情報を収集し、登記簿謄本で所有者を調べることもあります。
事業化のために所有者に直接アプローチして物件を購入することを「物上げ(ぶつあげ)」といいます。
物上げ(ぶつあげ)
物件を売却するために、所有者に直接アプローチすることです。また、不動産事業者が商品化するための販売情報を入手すること。
サービサー
債権回収会社のこと。住宅ローンの延滞が発生すると、債権者(金融機関)はサービサーに債権を譲渡・委託し、債務者(ローンの借り手)から債権回収業務を行う。
買取・再販業者の情報源
- 地元の不動産業者
- 弁護士
- 銀行
- サービサー
- オークション
- 登記簿謄本
- 税理士
概要
- 再建築不可の訳あり物件も安く購入できます。
- 売却を急ぐ売主から物件を安く購入できる。
- 地元の不動産屋は相続物件の情報を持っている。