<<第53回:【生前贈与を考える】生前贈与利用の注意点【贈与契約書・贈与税の配偶者控除・住宅取得投資金の非課税の適用】
ここが大切!
- 家の片付けは親の価值観を尊重して。
- 遺品は保管するもの、形見分け、処分するものに分ける。
- 処分は専門の業者に依頼すると便利。
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親の価値観を尊重し住環境を整えていく
親が片付け上手な人であれば心配はないのですが、そうでない場合、久しぶりに実家の中を覗いてみると、不要なものがたくさんあったり、家中が散らかっていることに気づくことがあります。これは、親が亡くなって家の中を片付けなければならないときや、親が入院しているとき、施設に入所しているときによくあることです。
そのため、親が快適に余生を過ごせるように、家の中を片付け、整理することが大切です。そうすることで、亡くなった後に遺品整理の手間がかからなくなります。また、片付けの過程で、生活環境の様々な改善点を見出すことができます。
片付けや整理をする際には、ご両親の価値観を尊重することが大切です。自分は必要ない」と思っているものでも、親にとっては大切なものである場合があります。必ずご両親の了解を得てから整理をしましょう。特に、郵便物はむやみに捨てないようにしましょう。保険などの加入状況や交友関係がわかる郵便物もあるかもしれません。
住環境については、動線がスムーズか、バリアフリーにしたほうがいいか、天井や床、窓などに傷みはないかなどをチェックしましょう。
遺品は保管しておくもの、形見分け、処分品に分ける
親が亡くなったら、遺品整理が必要です。四十九日の法要が終わったら、遺品整理を始めましょう。遺品は次の3つに分けることができます。
①保管しておくもの
日記、手帳、住所録、パソコンのデータなどは、後日必要になる可能性があるので、最低でも3年間は保管しておく必要があります。故人が自営業の場合は、仕事や税金に関する書類は5年間保管する。生命保険などの証書、年金手帳、印鑑なども大切に保存してください。
②形見分けや寄付するもの
一般的に、故人の遺品を目上の人に贈ることは失礼にあたるためNGとされています。ただし、目上の方でもご本人が希望される場合は贈ることができます。
(ただし、あまりに高価なもの(遺贈額が110万円を超えるもの)には贈与税がかかることがあります。
③処分するもの
必要なものをまとめたら、残った遺品は処分しましょう。一人暮らしの方が亡くなられた場合、家全体の整理が必要です。遺品整理を専門に行う業者を利用すれば、手間と時間を大幅に削減することができます。特に遠方の実家を整理する場合、何度も足を運ぶ手間と時間を省くことができます。
片付け・整理する際のポイント
遺品を整理する際のポイント
>>第55回:空き家になったときの対策【空き家バンク・固定資産税・都市計画税・住宅用地の特例・特定空き家・空き家解体のメリット、デメリット】