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株式投資型クラウドファンディング|ベンチャー投資で未公開株を取得
今回は、ベンチャー企業に投資して「未公開株式」を購入できる「株式投資型クラウドファンディング」について、解説していきます。
そもそも「ベンチャー(Venture )」という言葉は、「(新規に起業し)企業として新しい事業に取り組むこと」を指した和声英語です。
「ベンチャー」という用語には、「新規の起業」が想起されることが多いのですが、「新しい起業」だけでなく、既存の大企業が、新たな取り組みに挑戦する意味も、含んでいます。
英語では、「startup company」や「startup」などとも呼ばれており、近年では日本でも「スタートアップ」という言葉が、IT業界を中心に使用されるようになってきています。
アメリカの「ベンチャービジネス」の聖地と言えば「シリコンバレー」が有名ですが、そこには「投資家」と「起業家」との、明確な役割分担があり、その役割分担のおかげで、「ベンチャー企業(スタートアップ企業)」が育ってきたという「背景」があります。
大学で最先端技術を学び、意欲と時間は十分にあるが、資金がなかったシリコンバレーの起業家が、「エンジェルと呼ばれる投資家」を探し、出資を受けます。
出資の形態は、起業家が作る新会社の「株式」を購入するという形をとるために、ビジネスが成功すれば、企業価値が向上して、出資した「エンジェル投資家」は、「株式売却益」が得られます。
もちろん、この「ベンチャー投資(エンジェル投資)」には、失敗すれば「元手が消滅する」リスクも含んでいます。
また、「起業家」と「投資家」は、「株式」を媒体とした「有限責任」の関係なので、失敗しても「債務」を背負うこともなく、次の起業に挑戦することができるのも、数多くのスタートアップが出てくる「シリコンバレー」の成長の秘密となっています。
日本でベンチャー企業が育たない理由
日本では、従来から資金調達を行うには、主に「銀行からの融資」などの「間接金融」に限られていたため、「経験の少ない個人」や「失敗歴のある顧客」へのお金の貸し借りは、難しいのが現実でした。
また、運よく「銀行」から融資を受けた資金であっても、起業が失敗すれば、若い起業家は「多額の借金」を背負うこととなり、このような「資金調達の仕組み」が、現在でも、日本での「ベンチャー企業」の成長を、阻害する要因となっています。
世界に後れをとる日本の「ベンチャー企業」を助けるために、日本政府も「ベンチャー支援施策」に取り組んでおり、近年では、大学の研究成果を中心とした「ベンチャー起業」も活発に行われています。
これは「大学発ベンチャー」として、特に「国立大学の国立大学法人化」など、優れた研究をカタチにする「ベンチャー」が増えています。
ベンチャー企業が資金調達できる新しい市場
このように、日本では、創業間もない企業は「信用力」がなく、「金融機関」から「融資」が受けにくいため、せっかく始めたビジネスが、立ち遅れるケースが頻発しています。
このような状況を改善するために、直接、「資本市場」から「資金調達」が行えるように、「証券取引所」にも、「公開基準の緩やかな新しい市場(マザーズなど)」が新設され、株式公開を目指す「ベンチャー企業」も増えてきています。
また「ベンチャーキャピタル(VC)」と呼ばれる「Venture Business=ベンチャー事業」に「Capital=資本」を提供する組織(会社)が、日本でも登場し、「M&A」や「株式公開」で資金を回収する「直接金融」で「ベンチャー企業」に出資を行う流れも出てきています。
このような流れは、さらに「個人投資家」まで広がりをみせており、「ベンチャーキャピタル」が「組織」として「ベンチャー企業」へ「投資」している仕組みを応用して、「個人投資家」が、「クラウドファンディング」という「インターネットを介して、不特定多数の人達から少額ずつの資金を調達する」手法で、まとまった資金を作り、それを「ベンチャー企業」に出資できるような仕組みとして誕生したのが、「投資型クラウドファンディング」という、新しい「資金調達方法」なのです。
株式投資型クラウドファンディングとは
「株式投資型クラウドファンディング」とは、「インターネット」を通じた「クラウドファンディング」という形で、個人投資家などから、少額ずつの資金を集め、まだ上場されていない「ベンチャー企業」の「未公開株式」を売買する仕組みのことを、呼んでいます。
日本での「未公開株式」の売買の場は、証券会社の業界団体である「日本証券業協会」が作った「グリーンシート市場」という所で、行われていましたが、2015年の「金融商品取引法」の改正により、「投資型クラウドファンディング」の提供が、日本でも可能となったために、2018年3月に廃止されました。
「株式投資型クラウドファンディング」は、本場アメリカでは、「ベンチャー企業」の「資金調達方法」として、活用されてきましたが、日本では、2015年5月に「金融商品取引法」が改正され、「株式投資型クラウドファンディング」の提供が可能になったばかりなのです。
「株式投資型クラウドファンディング」で有名なサービスには「FUNDINNO(ファンディーノ)」や「UNICORN(ユニコーン)」などがあります。
「株式投資クラウドファンディング」で購入する「未公開株」
一般的に、「証券取引所」に上場している企業の「株式」は、「株式公開」をしているために、「証券会社」を窓口として、株式の売買を行うことが出来ます。
これに対して、上場していない企業の株【未公開株(未上場株)】は、「証券取引所」には「株式公開」していないため、「企業の創業者」や「創業者の親族」「取引先」「ベンチャーキャピタル」が、保有していることが、ほとんどです。
この上場していない企業の「株式」のことを、「未公開株」「未上場株」「非公開株」「プライベートイクイティー」などと呼びます。
「未公開株」は「株式公開」していないため、「証券取引所」で売買することは出来ませんが、保有している当事者間であれば、「譲渡価格」などの条件面が一致すれば、売買は可能となります。
日本では、日本証券業協会の「自主ルール」により、「未公開株式」を購入する手段は、「株主コミュニティ」での「直接売買」か、「株式投資型クラウドファンディング」でしか、できない決まりとなっていて、「株主コミュニティ」との繋がりのない「個人投資家」は、「株式投資型クラウドファンディング」を利用するのが、「未公開株式」を取得する「唯一の方法」となっています。
※株主コミュニティとは、証券会社が「非上場株式」の「銘柄」ごとに、「株主コミュニティ」を作り、この「銘柄ごとのコミュニティ」へ「自己申告により参加する投資家に対してのみ」投資勧誘することを認める制度です。
株式投資型クラウドファンディングの「メリット」と「デメリット」
株式投資型クラウドファンディングの「メリット」と「デメリット」を説明していきたいと思います。
株式投資型クラウドファンディングを使うメリット
まずは「株式投資型クラウドファンディング」を利用する「メリット」の面を見ていきたいと思います。
株式投資型クラウドファンディングの「メリット」
- IPO(新規公開株式)が成功すると大きな見返りがある
- 個人投資家が少額から投資でき「未公開株」を購入できる
- エンジェル税制が受けられる案件がある
- 若いベンチャー企業が「直接金融」で融資を受けられる
IPO(新規公開株式)が成功すると大きな見返りがある
「株式投資型クラウドファンディング」で「未公開株」を購入する、最も大きなメリットは、投資したベンチャー企業が、「IPO(新規公開株式)」した時の「株式の売却益(キャピタルゲイン)」です。
ただし、証券会社に上場できる企業は、確率的に少ないのが現状です。
「IPO」による「売却益(キャピタルゲイン)」は、「配当金(インカムゲイン)」よりも、大きな見返りとなるため、一攫千金を狙う「ギャンブル」に近いと、言えるかもしれません。
個人投資家が少額から投資でき「未公開株」を購入できる
これまで「未公開株」を取得するには、「ベンチャー企業の創業者になる」「創業者の親族になる」「ベンチャーキャピタルを作りベンチャー企業に出資する」などの、限られた方法しか、存在しませんでした。
しかし、「株式投資型クラウドファンディング」が誕生したことにより、少ない資金しか持っていない「個人投資家」でも、企業の「未公開株」を購入することができるようになりました。
エンジェル税制が受けられる案件がある
「エンジェル税制」とは、ベンチャー企業への投資を推進するために、ベンチャー企業への投資を行った「個人投資家」に対して、「税制上の優遇措置」を行う制度のことです。
「株式投資型クラウドファンディング」には、この「エンジェル税制」が受けられる「投資案件」があります。
若いベンチャー企業が「直接金融」で融資を受けられる
これは、「個人投資家」側のメリットではなく、「株式投資型クラウドファンディング」で、資金を調達する「ベンチャー企業」側のメリットになります。
創業間もない「ベンチャー企業」は、担保を持っていなかったり、金融機関への信用がないために、銀行などの金融機関から、融資を受ける「間接金融」で、資金を調達することが難しいのが現状です。
そこで「株式投資型クラウドファンディング」を利用することで、「資本市場」から、「直接金融」によって「資金を調達する」ことが可能となります。
株式投資型クラウドファンディングを使うデメリット
次は「株式投資クラウドファンディング」を利用する「デメリット」について、見ていきたいと思います。
株式投資型クラウドファンディングの「デメリット」
- 未公開株なので途中で換金できない
- 元本保証がない
- 株主への利子や配当や株主優待がない
- IPO(新規公開株式)に成功するとは限らない
- 企業の倒産リスクがある
未公開株なので途中で換金できない
「未公開株式」は、証券会社に上場しておらず、売買マーケットがないため、途中で売却することができず、投資した企業によっては、上場するまで、資金を10年以上、眠らせてしまう可能性もあります。
また、最悪の場合、上場しないこともあるので、その場合は、投資した資金は、あなたの元には戻ってこなくなります。
このように、「株式投資型クラウドファンディング」で、1度、投資してしまうと、投資した資金を途中で換金することが不可能となり、投資した「企業」が「IPO(新規公開株式)」に成功するまでは、取得した「未公開株式」を現金化する手段が、なくなってしまうことになるのです。
元本保証がない
「株式投資型クラウドファンディング」には、「元本保証」がありません。
つまり、投資した「元本」が減ってしまう「元本割れのリスク」や、投資した企業が「倒産」したり「上場できない」時に、「元本が一切戻ってこないリスク」がある「投資」だということを、よく理解しておいてください。
株主への利子や配当や株主優待がない
「株式投資型クラウドファンディング」で購入する企業の「未公開株式」には、「配当金がない」ものや「株主優待が付いていない」ものが、ほとんです。
これは、上場する前の「ベンチャー企業」では、「配当金」や「株主優待」を実施していない企業が多くあるためで、それでも「配当金」や「株主優待」が欲しい人は、「株式投資型クラウドファンディング」で「未公開株」を購入せずに、一般の「証券取引所」で購入できる、上場されている会社の「株式」を売買するようにしてください。
IPO(新規公開株式)に成功するとは限らない
「株式投資型クラウドファンディング」で「未公開株」を購入できる企業が、必ずしも、「IPO(新規公開株式)」出来るとは、限りません。
「IPO(新規公開株式)」が出来る企業は、「1000社に3つ」と言われるほど、実は、確率が低いことなのです。
つまり、あなたが投資して得た「未公開株式」も、一生、上場せずに「売却」さえできない状態になる確率の方が、高いということを、肝に銘じておいてください。
企業の倒産リスクがある
「株式投資型クラウドファンディング」で投資する「ベンチャー企業」は、創業間もない、財務状態が安定していない企業ばかりですので、投資後から上場できるまでの間で、資金が底をつき、「倒産」してしまうリスクが、かなりあります。
企業が「倒産」してしまうと、「IPOによる売却益」どころか、「投資した元本分の資金も回収できない」最悪の事態になってしまう可能性がありますので、「株式投資型クラウドファンディイング」では、「リターン」が大きい分、「リスク」も大きいということを、分かった上で、投資を行うようにしてください。
ファンタスファンディング(FANTAS funding)登録方法・口座開設|ソーシャルレンディング投資・確定申告まとめ
今回は、「ベンチャー投資」で「未公開株式」が購入できる「株式投資型クラウドファンディング」について、解説してきました。
株式投資型クラウドファンディングで、「未公開株」を購入することは、リターンが大きい分、リスクも大きくなるので、投資する企業を選ぶ際は、丁寧に調べてから、しっかりとした自分なりの根拠を持った上で、投資するようにしてください。
クラウドファンディング・サービス「一覧リスト」★
サービス名 | カテゴリー | 投資の見返り |
---|---|---|
CREAL(クリアル) | 不動産投資型 | 配当金 |
FANTAS funding(ファンタスファンディング) | 不動産投資型 | 配当金 |
Jointoα(ジョイントアルファ) | 不動産投資型 | 配当金 |
Owners Book(オーナーズブック) | 不動産投資型 | 配当金 |
LENDEX(レンデックス) | 不動産投資型 | 配当金 |
Pocket Funding(ポケットファンディング) | 不動産投資型 | 配当金 |
FUNDINNO(ファンディーノ) | 株式投資型 | 未公開株の売却益 |
Unicorn(ユニコーン) | 株式投資型 | 未公開株の売却益 |
SBIソーシャルレンディング | 融資型(ソーシャルレンディング) | 配当金 |
maneo(マネオ) | 融資型(ソーシャルレンディング) | 配当金 |
CROWD CREDIT(クラウドクレジット) | 融資型(ソーシャルレンディング) | 配当金 |
Crowd Bank(クラウドバンク) | 融資型(ソーシャルレンディング) | 配当金 |
SAMURAI証券(サムライ証券) | 融資型(ソーシャルレンディング) | 配当金 |
CAMPFIRE Owners(キャンプファイヤーオーナーズ) | 融資型(ソーシャルレンディング) | 配当金 |
COOL(クール) | 融資型(ソーシャルレンディング) | 配当金 |
ネクストシフトファンド | 融資型(ソーシャルレンディング) | 配当金 |
Funds(ファンズ) | ファンド貸付型 | 配当金 |
CAMPFIRE(キャンプファイヤー) | 購入型 | モノ・サービス |
ふるまる | ふるさと納税型 | 寄付控除・返礼品 |
ふるなび | ふるさと納税型 | 寄付控除・返礼品 |
さとふる | ふるさと納税型 | 寄付控除・返礼品 |
ふるさとチョイス | ふるさと納税型 | 寄付控除・返礼品 |
ふるさとプレミアム | ふるさと納税型 | 寄付控除・返礼品 |
以上が、有名な「クラウドファンディング・サービス」の「分類別」の「一覧リスト」になります。
是非、参考にしてみてください。
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