「モアナと伝説の海」を、アマゾン「Prime Video」の「配信レンタル」を利用して観たので、短く簡単に「モアナと伝説の海」の「感想」と「あらすじ」を解説するよ!
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「モアナと伝説の海」が共感を呼ぶ理由は、誰しもが経験する、若き日の甘酸っぱい「記憶」にあった
「モアナと伝説の海」を観て、個人的には「とても面白かった」という、感想です。
宮崎駿作品のパクリだとも言われていたりしますが、僕は「宮崎作品へのオマージュ」として捉えていて、それを抜きにしても「面白かったよ」と皆さんには伝えたいです。
何より、全編「映像がめちゃくちゃ綺麗」だったのと、アクションシーンの「カッコよさ」、余計な脱線がない「シンプルなストーリー」が、素直に良かったです。
子供の頃から「スタジオジブリ」の「宮崎駿」さんの作品を見慣れている「日本の大人」たちは、宮崎作品の裏側にある「何層にも連なった彼独自の【思想】」や、「【近代化】と【自然】に代表される矛盾を抱えた世界観」に、慣れ過ぎている傾向があり、「モアナと伝説の海」の中にある「ストーリーの単調さ(よく言えばシンプルさ)」に、正直、物足りない思いをしている人もいるのではないかと思いました。
ただし、すべてのディズニー映画の裏側にある「人生の意味とは?」という、終始一貫した「哲学」や、「脇役にもスポットライトを当てた【人間愛】」。そして、「1人の人間が成長していく過程を分かりやすく描くこと」に加え、今回の映画「モアナと伝説の海」には、今までのディズニー映画には珍しい「自然の大切さ」が、テーマの1つになっていたことに、僕も、驚きました。(この点もパクリだとツッコミが入る要因だとは思いますが)
「あれ?、あの【人の在り方】にしか興味のないディズニーも【自然】を描くんだなあ」と、「モアナと伝説の海」を観ていて、「もののけ姫を連想させるラストシーン」のような映像が出てきた時に、僕は逆に、すごい新鮮味を感じたのです。(ディズニーは、表現に対して、ここまで貪欲なのかと、逆に関心したと言った方が正しい)
モアナと伝説の海|物語の構成は「ディズニーお決まりのパターン」
「モアナと伝説の海」は、主人公「モアナ」の「成長記」です。
僕が見て考察した「モアナと伝説の海」の「あらすじ」を、簡単に解説すると、以下のようになります。(ネタバレ含んでいるので、見たくない人は飛ばして読んでね)
【幸せだけど、退屈な毎日(狭い空間・閉じ込められた世界)】⇒【幸せな日々の崩壊】⇒【助言者からのアドバイス(タラおばあちゃん)】⇒【外の世界(開かれた世界)への「旅立ち」】⇒【新しい世界での新しい出会い(伝説の戦士マウイとの出会い)】⇒【未知なる冒険を通しての成長(マウイと海の底に沈んだ「神の釣り針」を取り戻す旅)】⇒【困難にぶつかり壊れる「自信」と仲間との「別れ」(炎の悪魔テ・カァとの決戦)】⇒【見失いかけた「目的」の再発見と「自信」を取り戻すキッカケ(死んだタラおばあちゃん)】⇒【一度別れた仲間との再会(戦士マウイとの友情)】⇒【再び困難に立ち向かい「克服」するラスト(テフィティの心を戻す)】⇒【生まれ故郷(心の場所)に戻り、昔から既にそこにあった「大切なもの」に気づくエンディング(おまけ)】
モアナの物語は、子が親元を離れて生活する現代版「上京物語」である
物語は、主人公「モアナ」の祖母である「タラおばあちゃん(夏木マリ)」の、昔話で始まる。
昔、世界に海しかなかった頃、母なる女神の島「テフィティ」が現れた。母なる女神の島「テフィティ」の「心」は、驚くべき力を備えており、「命を生み出す」ことができた。このテフィティの心のおかげで、その後、世界は「命」で満たされた。
やがて、「命を生み出す」ことができる「テフィティの心」を欲しがる者達が現れた。その者達は「テフィティの心」を手に入れれば、「命を生み出す力」が自分のモノになると信じたのだ。
ある日、もっとも勇気あるものが、広い海を越えて「テフィティの心」を奪いに行った。人であり、風と海の神、戦士であり、厄介者である「マウイ」は「神の釣り針」を使って「姿を自在に変化」させ、ついに「テフィティの心」を奪ったのだ。
マウイが「テフィティの心」を奪うと、心を失った「テフィティ」は崩れ始め、恐るべき闇が生まれた。
マウイは逃げようとしたが、他にも「テフィティの心」を追い求める者がいたのだ。
大地と炎の悪魔「テ・カァ」だ。
大地と炎の悪魔「テ・カァ」に「マウイ」は叩き落され、「神の釣り針」と「テフィティの心」は、深い海に沈んだ。
それから1000年の月日が流れ、大地と炎の悪魔「テ・カァ」と「海の魔物」たちは、島から島へと、今度は命を奪いながら、「テフィティの心」を探し、彷徨っている。。。というのが、物語の序章として、語られる。
主人公「モアナ」は、幼い頃から「タラおばあちゃん」の、この昔話を聞き、海の向こうの「まだ見ぬ世界」を夢に見ることが多くなる。
しかし、モアナの祖先が作った「村の掟」により、村人は島の外の「サンゴ礁」からさらに外には、一切出ることを許されなかった。
モアナは代々、村長の家系に生まれていた。
そんな「モアナ」は、実は幼い頃から「不思議な能力」を持っていた。
「海」に愛されたモアナは、どんなことがあっても、「海」が「モアナ」を守ってくれるのであった。
将来、村の長となる運命を、両親から託された「モアナ」は、成長し、16歳になる。
ただし、島の幸せな日々は長くは続かない。たくさん取れてた魚が一切取れなくなり、ココナッツにも病気が蔓延するようになる。
そう、「テフィティの心」を探し、彷徨う「テ・カァ」と「海の魔物」たちの息が、モアナの島にも、届くようになってきていたのだ。
「海への憧れ」と「村の掟」の狭間で悩むモアナに、祖母の「タラおばあちゃん」が助言をする。タラおばあちゃんの助言により、モアナは、島に存在する、封印されし、「秘密の場所」へと導かれる。
その場所で、モアナが目にしたのは、「モアナの祖先が、航海術を駆使して、新しい島を探す、勇敢な姿」であった。
秘密の場所を出たモアナは祖母に尋ねる。「どうして、ご先祖様は、海に出ることをやめたのか?」
タラおばあちゃんはモアナに、今まで語られてこなかった真実を告げる。
1000年前に、戦士「マウイ」が「テフィティの心」を盗んだ時、「大地と炎の悪魔テ・カァ」が生まれて、海は「魔物」たちであふれかえるようになった。そのせいで、航海に出た船が何隻も戻らなかったのだと。
村の人間を守るために、当時の村長は、仕方なく、村人が海に出ることを禁止し、その「掟」が、今でも代々受け継がれているということを、聞かされるモアナ。
そして、その話の後、祖母がモアナに渡したのが、なんと、あの「テフィティの心」だったのだ。偶然、海の底から島に流れ着いた「テフィティの心」を、祖母が大切に保管していたのだ。
自らの死期が近いと悟っていた祖母の「タラおばあちゃん」は、続けて、モアナに進言する。
モアナが海に愛された「特別な存在」であることを、祖母の「タラおばあちゃん」だけは、見抜いていたのだ。
そして、「残された希望」として、釣り鐘型の「星」の下にいるとされる「戦士マウイ」を探し出し、「テフィティの心」を戻す使命を、モアナに託すのであった。。。